厳冬に仕込まれた純米酒を夏の間熟成し、秋の訪れと共に生詰め。
「隠岐誉 純米酒 ひやおろし」と「隠岐誉 純米酒 山田錦ひやおろし」
加熱殺菌は一度だけ。蔵で熟成し、生(ひや)で瓶詰め。
「ひやおろし」は、秋に出荷される、穏やかな香りとまろやかでほど良いうま味が広がる季節のお酒です。
このお酒は、前年の秋に収穫された新米から造った新酒を、春のタンク貯蔵前に一度だけ加熱殺菌(火入れ)し、それから夏にかけて涼しい酒蔵で貯蔵・熟成させます。
通常のお酒ですと、出荷前に二度目の加熱殺菌をして保管品質の向上を図りますが、「ひやおろし」は二度目の加熱殺菌をせずに瓶詰め、出荷されます。
これは酒蔵での熟成による「穏やかな香り」「なめらかな口あたり」「まろやかなとろみ」を加熱により失わせることなく生かすためで、この「火入れをしない(冷えたままで卸す)」ことが名称である「ひやおろし」の由来になりました。
(タンク貯蔵前と出荷前のいずれも加熱殺菌しないお酒は「生酒」と呼ばれます)
以上のような工程で造られた、秋にぴったりの芳醇な香りのお酒をぜひお試し下さい!
隠岐の清らかな水でつくる格別の「ひやおろし」
お酒の美味しさには「水」の良し悪しも大きく関わっていますが、ここ隠岐の島は、決して大きくは無いその面積にもかかわらず環境省選定「日本名水百選」に選ばれた湧水が2ヶ所もあるほど、極上の水の品質を誇る土地でもあります。
この島の大部分を構成している「火成岩」(マグマが冷えて固まった岩石)を通して湧き出た水は、ミネラルを余り含まない「軟水」の部類に属します。
その軟水を使った隠岐の「ひやおろし」は、ひときわきめ細やかで香り高く、酸が少なめの淡麗タイプのお酒です。
2015.9.29初版公開
2021.10.8更新
隠岐酒造株式会社のプロフィール
隠岐にはかつて5つの酒蔵があり、それぞれ独自に酒造業が営まれていました。
昭和47年10月、「歴史と観光の島・隠岐に酒造業を残さねばならぬ」の声のもと、5つの酒造が共に存続する道の最善の手段として力を合わせ、設立したのが隠岐酒造株式会社です。同時に公募した、シンボルとなるお酒の名前が「隠岐誉」です。
隠岐の島には、環境省選定「名水百選」に選ばれた湧水が二カ所あり、清冽な仕込み水に恵まれています。島を構成する「火成岩」を通して湧きでた軟水と、冬の日本海を吹き渡るシベリア颪を味方に、最新設備の特定名称酒蔵での徹底した品質管理の中、和衷共同を社是として、日本酒と焼酎とリキュールを製造しています。
「酒質の向上に天上なし」を合言葉に、毎年原点を尊重し、米を磨き、徹底した麹造り、醪管理を愛情と厳しさをもってあたり、五味の調和を大事にしています。
所在地 |
(本社) 〒685-0027 島根県隠岐郡隠岐の島町原田174番地 |
(島前支店) 〒684-0302 島根県隠岐郡西ノ島町別府4番地 |
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設立 | 1972年10月 |